やりがい

一人にわかりやすい指導はみんなにわかりやすい。

Tutti音楽教室 チカゲ先生(京都府宇治市)

教え始めたきっかけは?
高校生の時、TV番組で知った音楽療法に興味を持ち大学在学中に学び、「障害のある方と音楽を楽しみたい。」という思いで大学卒業後、障害者施設に指導員として3年勤務。長男を妊娠中にTutti音楽教室を開室。
支援の必要な生徒さんのコースであるカラフルコースを設置。
発達障害、知的障害、身体障害、認知症様々な方が通われています。

今まで嬉しかった生徒さんとのエピソードを聞かせてください。
嬉しいエピソードを挙げるときりがないですが、生徒さんの上達や成長を感じられ、ご本人はもちろん周りでサポートされている方々が前向きになられるのが何よりうれしいです。
特に親御さんは、不安があったり、子供さんを心配するあまり「できないこと」にフォーカスしがちですが、音楽は「できた」という体験をたくさんすること事ができます。
「これができたから、次こんなことも・・・」と、スモールステップで、子育てに向き合われる様子を見ると、「私もできる限りのサポートを」と思う毎日です。

障害児(者)に教えていて、良かったと思うことは?
私の教室では、4割の方が入会時にお知らせいただいているカラフルさん(支援が必要な方)ですが、お困りごとは誰にもあり、はっきりとした線引きがあるわけではありません。
「一人にわかりやすい指導はみんなにわかりやすい。」というのがいつも心にとめていることで、カラフルコースの方への配慮や支援は誰にも通用しますし、より分かりやすかったり、モチベーションアップにつながったりするようです。何より、HPで教室のコンセプトを理解して来られているのもあるかと思いますが、教室の関係者の方々、優しく温かい方ばかりで、教室運営もスムーズです。そして、一概に言うことはできませんが、カラフルコースの生徒さんが増えるにつれ、生徒さんの上達度はアップしたように思いますし、コンクール入賞者も増えました。私自身ピアノ専攻ではなく、ピアノ演奏に自信はありませんが、私より熱心に練習をし、上手な演奏をする生徒さんもいます(笑)それもこれも、いろんな人のがんばりや音楽の楽しみ方を、共有し刺激し合える教室であるからだと思っています。

教えていて大変だなぁ~と思った時は、どのようにして問題解決していますか?
まずは、親御さん(大人の方はご本人)とたくさんお話します。
生徒さんを知るのはもちろん、大変な時にこそしっかりお話をし親御さんとの関係をスムーズにすること、そして「大変だけど、私も頑張って向き合っています!」ということをお伝えすることで、たとえレッスンはうまく進んでいなくても、信頼関係を築いていきたいと思っています。

習おうか?(習わせようか?)と悩まれている方へ一言
音楽を学ぶことはもちろん、人とのかかわりもレッスンを通じて増え、成長にプラスになると思います。
そして、「受け入れてもらえるかな?」と不安に思われている方もいらっしゃるかと思いますが、このサイトに登録してくださるお教室は、「ウェルカム!」と、言ってくださる教室ばかりのはずです。
勇気を出して、「行ってみたい!」と思われた教室にお問い合わせしてみてくださいね。

このサイトへ登録しようか?迷われている先生方へのメッセージ
「障害のある方、支援が必要な方を教えるって大変そう。」きっと思われると思います。
もちろん、スムーズにレッスンができる人に教えるより、大変なときもあります。でも、嬉しいこと、楽しいことはスムーズな人より多いと思う。と断言しちゃいます。
何も言わなくても、さっさとドレミが覚えられ、弾けるよりも、「ずっとグーにしていた手をパーにできた。」「5本の指をそれぞれうごかすことができた。」そんな段階を経ていくと、「ドレミ」を弾けるまでにどれだけたくさんの「できた!」を数えることができるでしょうか?
どんな生徒さんも成長されます。教室に入ることができなかった子が、数年後「先生大好き!」と伝えてくれる思いは、心からの正直な思いです。やりがいはほんとに大きいです♪
そして、自分や大切な人がいつ障害者になるかわかりません。そのときに、自分が好きな音楽を楽しめる場所や教室があるといいなぁ~と思うのです。
そんな私の思いに賛同くださる先生は、ぜひご登録ください。お待ちしています。