支援級在籍 小4男子の保護者様
音楽教室に通い始めたきっかけは?
2歳半ころから歌を上手にうたい、感覚刺激のコントロールのためか、ボディパーカッションのように手のひらで体を叩いたり、地面やおもちゃを叩いてリズムを刻むようになりました。
手や体に刺激を入れていると療育で教えていただき感覚統合をしていると学びました
その時から「リズムセンスやそのグルーヴ感はきっと生まれ持ったものがあるよなぁ」と漠然と思い始め感覚刺激の導入に留まらず、どうにかその部分を伸ばすことはできないかと考え始めました。
幼稚園に入ってからは集団の中で一斉指示が入らなかったため、得意な音楽ならこちらの声が届くのではないか?音楽を楽しみ、身につけられる教室は無いか?と検索し探したところ、障害児コースのある音楽教室と出会ったからです。
よかったこと、嬉しかったことは?
定型発達の子と同じようにコンクールに出場できたことは自信に繋がり、親子でとても緊張しましたが、意識的に他者の演奏と比べたり、順位がつくことが初めてだったので悔しい思いもしましたが、それも含めてとても良い経験でした。また、リズム感や表現力をほめてもらったことで、ピアノ以外の楽器にも興味が出てきてドラムも習いに行くようになりました。
グループレッスンだけど大丈夫かな?と不安がありましたが、先生が「どんどん挑戦するべき!ピアノのレッスンもしっかり受けられるようになったし大丈夫!」と背中を押してくれたことがとてもありがたかったです。
より音楽を楽しめるようになったこと、世界が広がったことがとてもうれしいです。
現在、ブルグミュラーの「貴婦人の乗馬」という曲を練習中。これからもいろんな曲を楽しんでほしいと思っています。
大変だったことは?
就学してからは、レッスン前に学校などで嫌なことがあると、気持ちの立て直しが上手くいかず、イライラしてレッスンに集中できないことがあります。
自分の中の理想の演奏と自分の演奏の出来栄えに差がある場合も怒ったりイライラすることがあり、やはり気持ちを切り替えるのはとても大変です。
特性上、一度間違えて覚えてしまうと修正が効かなかったり、修正するまでに時間がかかるので、今でも新しい課題に挑戦するときはうまくいかないことも多々あります。
音楽以外に身についた力はありますか?
学校では音楽以外の授業でも堂々と発表することができるようになりました。
また、ピアノのおかげで毎日練習するルーティンができ上がっていたため、学校の宿題も習慣としてできるようになったことが、母としてはとても助かりました。
靴をきちんと揃える、挨拶をする、静かに待つ、演奏を静かに聴く等、礼儀の面でも細かく言っていただけて感謝しています。
今、習い事始めようか?(始めさせようか?)と悩まれている方へ伝えたいこと
お子様にとって良いと思ったことは、不安に思うこともあると思いますが、怖がらず思い切って挑戦することをおすすめします。
その際お教室側に特別に配慮してほしいとは、とても言いづらいことであると思います。
ですので、こんなことに困っている、でもこうすればうまくいく。こんな特性がある。是非詳しくご相談なさってみてください。
私はどう思われるか、断られるんじゃないか?とても不安でした。でも、打ち明けたことで理解してもらえたことが何よりうれしかったです。そして本人が楽しんでいる姿や、一生懸命に取り組む姿勢に日々感動し、成長を共に喜んでもらえる先生に出会えたことを財産のように思っています。
お子様にマッチするお教室が見つかりますよう心より願っています。